前へ (留意事項) (オ)借入金償還余裕率の活用による方法 この方法は、借入金還元利回りと借入金割合をもとに、借入金償還余裕率(ある期間の純収益を同期間の借入金元利返済額で除した値をいう。)を用いて対象不動産に係る純収益からみた借入金償還の安全性を加味して還元利回りを求めるものである。 この場合において用いられる借入金償還余裕率は、借入期間の平均純収益をもとに算定すべきことに留意する必要がある。この方法は、不動産の購入者の資金調達に着目し、対象不動産から得られる収益のみを借入金の返済原資とする場合に有効である。 上記による求め方は基本的に次の式により表される。 数式 R=RM ×WM ×DSCR R:還元利回り RM :借入金還元利回りM WM :借入金割合M DSCR:借入金償還余裕率(通常は1.0以上であることが必要。) 次へ |
不動産鑑定評価基準の暗記法・勉強法 > 総論 第7章 > 第1節 価格を求める鑑定評価の手法 > Ⅳ 収益還元法 > 3.適用方法 > (2)還元利回り及び割引率 > ② 還元利回り及び割引率の算定 > イ還元利回りを求める方法 >